05 // 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. // 07

夏休み画力アップ計画のその後 

こんばんは。

お久しぶりです……。

※締め切り日間違っていました!!!
すみませんがご確認ください!!

まずはお知らせ


☆お知らせ☆

次号のStellaですが、12月1月合併号として参加を呼びかけてよろしいですか?

年末年始を挟むので、忙しい方が多いかなとも思ったのですが……。

これまで通り進めますと、12月1月合併号の場合では、1月6日が締め切りになります。

宜しければ、このまま進めさせて頂いて、コミュニティのほうへトピックを立てさせていただきます!

ご意見ありましたら、コメント欄でよろしくお願い致します!!


ここからが今日の記事↓↓↓




さて、最近更新頻度が下がっていますが、実は


記事にする小説やらをあまりかけていません(言い訳)



つまりネタがない。



それで今日は、夏休み前に「画力アップ計画」と題して一人で企画していた計画のその後をお伝えします(`・ω・´)


実は絵はなんだかんだで描いていたりします。

何と言っても、絵は紙とペンさえあれば描けます

つまり勉強道具と持ち物が同じなわけですね。

とんでもないことです。訴えたいくらい

特にテストが近くなると……






それで、夏休み後に描いた絵がこんな感じです。
↓↓↓


晩夏とくちは


誕生日プレゼントとして、友人につけぺんを頂いたので、「サジペン」色鉛筆を使って書きました!

なかなか背景に手を出せないでいますが、行く行くは習得したいと思います。


それで、これは友人の家で描いたのですが、その時にコピックという画材を借りたので、

初コピック絵も載せてみます。

新規ドキュメント 125_1

少しはみ出してしまいました。

思ったよりもにじむようです。難しい……。

コピックは高いので、なかなか買うに至りません。

いつか買うぞーーー(*_*)




関連記事
絵あれこれの関連記事

[edit]

お知らせ と 誰かの心を守る話 

※11月16日追記しました

こんばんはお久しぶりです。
まずはお知らせ

☆お知らせ☆

告知が遅くなりましたが、Stellaの10・11月合併号を発刊いたしました!
↓↓↓画像クリックでリンクへ

Stella11月表紙
今回の表紙は、共に主催をしていただいている「展示中。自作ラノベ&詩!!」の篠原藍樹さんとコラボで描かせて頂きました!

線画を藍樹さん、私が色塗りを担当しました!

藍樹さんは今はブログをお休みしているのですが、5周年という事で線画を提供して下さったのですよ。

ありがとうございますm(_ _)m!!


それから、今回は5周年だったので、「夜空」をキーワードとした作品を!と企画をしたのですが、

呼びかけて下さった皆様のご協力もあり、たくさんの方が参加してくださいました!

本当にありがとうございました!!


皆さんとてもアクティブな方ばかりで、Stellaが単調な企画で申し訳ないです……

それでも、こうして参加してくださるのはとても嬉しいです!


Stellaに関わってくださっている全ての方に感謝と祝福を!!





最後に漫画のようなものをちょっぴり。

久々の丸い奴らです。

『誰かの心を守る話』

1.jpg
2.jpg
3.jpg


黒い影は、彼女自身だったり。

独りで抱え込んで埋もれる前に、誰かが手を差し伸べてくれるのは幸せなこと。

そういう人を大切にしたいです。
関連記事
NOTE!!の関連記事

[edit]

とある始まりの物語 

こんばんは。

ごめんなさい、過ぎちゃったんですけれど、こっそり置かせて下さい……

とある始まりの物語

Stellaタグ


 『父さまは天の お星さまになったんだよ』

 
 そうやって母さまが言ったから、

 僕はずっと 空を見ていた。
 
  
 お星さまは遠くて、手を伸ばしても届かなかったから

 僕はずっと 空を見ていた。

 
 お星さまは沢山あったから、

 その中の一つが父さまという事にして、

 せっかくだから、

 一番大きいお星さまという事にした。


 『父さまを見つけたよ』

 母さまに教えてあげたら、

 母さまは少しだけ笑った。
 

 父さまはずっと光っていたから、

 僕もずっと空を見ていた。 

 
 そうしてずっと空を見ていたら、

 そのうち空に、橋がかかった。

 橋はずんずん伸びてきて、

 やがて欠片が僕へ届いた。

 
 欠片が僕に目配せしたから、

 僕は欠片に登ることにした。

 
 欠片をどんどん登っていくと、

 それはいつしか天へ届いた。


 天はとても明るいところで、

 星の欠片が散らばっていた。


 だから僕はそれを拾って、

 籠に集めることにした。


 籠がいっぱい いっぱいになったら、

 お星さまにあげることにした。

 そうしてその時に一つだけ、

 お星さまに質問をすることにした。


 『父さまを御見掛けしましたか』




此れはとある星売りの始まりの御話。

とある

      
-- 続きを読む --
関連記事
星恋詩※連載中の関連記事

[edit]

性的マイノリティのこと 

こんばんは。

後期に入ってから、なんだか課題が多くてそちらにかかりっきりです(T_T)

といっても、合間で色々したりはしているのですが……。




さて、今日はちょっと重いテーマ。

悶々とした気持ちのはけ口にするつもりなので、苦手な方は、リンクやブロ友欄から、素敵なブロガーさんのところへお進みください……!

お付き合いしてくださる方は、下へ↓↓↓ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ




自分が成長していく中で、もっと色々なことを考えなければいけない。とはいつも思っています。

だけど、なかなか腰が重くて、結局半端な考えで半端に生きてます。


それで、私は理系なのですが、社会を考えるきっかけになったら、と授業で法学を選択したのですよね。
(美人の先生に惹かれたのもありますが笑)


授業では毎度、授業内容に沿って考察をする任意レポートがありまして、

任意なので書かなきゃそれで別に良いのですが、加点も欲しいので毎回出しています。


で、前回の授業はLGBTの内容でした。


同性婚を認めるか、とかそういうやつ。

それで、その関連のことを色々考えていました。


いつだったかTDRで女性カップルの挙式があったのは、私は結構印象に残っていて、

けれど悪い印象なんて全くなく、幸せになって欲しいな~なんて感じていました。



同性カップルを認めている国は沢山あるし、日本がそうやってしょう前進することは、私は良いことなんじゃないかなと思っています。

少数派の彼らを理解したいし、前進することを応援したいな、と。



同性婚の問題は、生殖が出来ないために認めると少子化が進む。とかそんな感じなのかなと思っていたのですが、

調べている途中でとある方のブログへ辿り着き、その方はセクシャルマイノリティの方で、「同性婚により少子化が進む」ということに対して、

同性にしか恋をしないのだから、初めから子供を必要としておらず、頭数に入っていない

とおっしゃっていました。もちろん、すべての方がそういう意見ではないと思いますが

そう言われてみると……確かに……

なんて持ち前の優柔不断具合でコロッと納得したり。


じゃあ、どうして?




同性婚なんて聞くと理由もなしに「うっ」となってしまう方もいるんでしょう。

差別ってきっと、心の髄まで浸みこんじゃってるんだろうな。

こうして色々考えている間にも、少数派と大多数の間に、ちゃんと線を引いてしまっている自分がいる気がします。



今回のテーマは重すぎます。なんだか疲れちゃう。

何が本当で何が嘘で、自分はどういう意見を持てば良いのか

振り回されてばかりで、優柔不断も相まって色々なところでコロッと納得させられ、

ああー、もう。


お付き合いありがとうございました!

今日のところは、おやすみなさいZZZ

それでは、良い夜を






関連記事
ちょっと考えたことの関連記事

[edit]

キリ番のはなし 

こんばんは。


わぁ…………!!!!

ご無沙汰してしまいました……!トホホ


突然ですが、まずはキリ番のお話



以前告知しましたが、20000HIT記念にキリ番イベントをやります(^^)/

(この記事を読んでカウンターを見たら、もう20000に行っている予感)


コメント欄で、先着三名様までリクエストを受け付けます

小説
イラスト
小説+イラスト(挿絵的に)
イラスト+カリグラフィー

のいずれか
でお願いします……!

単語、このサイト内から、もしくはリクエストしてくださる方のサイト内から、

リクエストはどれでも、一生懸命かかせていただきます……!

良ければ参加してみてください(^^)/




関連記事
お知らせの関連記事

[edit]

近況報告 

こんばんは。


別のことが忙しくて、更新も訪問も出来ていませんでした……;
(こういう時にツイッターとリンクしているのを生かせばいいのに)

それから、こちらに来れていない間に、なんだか色々なことがありました。


例えば今週頭で夏休みが終わり学校が始まったり。




それから、旅行に二回行きました

一度目は家族+従姉妹、二度目は大学の友人と。

一度目のほうは、プチ湖巡りのようなことをしたので、次回(?)記事にしますね!



そして一番大きなことは





なんと成人しました(`・ω・´)


10月2日に誕生日が来て、20歳になりました~!

いつの間にか10代は終わってしまっていました……

小学校の6年間を終えた後は、あっという間に歳をとっている気がします。



またあっという間に10年が過ぎてしまうのだろうなあ・・・

それまでブログを続けているのかな。そもそもFc2はそれまでサービスを続けているのかな。


なんにせよ、 これからもよろしくお願いしますm(_ _)m




-- 続きを読む --
関連記事
お知らせの関連記事

[edit]

Stella10・11月合併号の企画概要 

こんばんは。


少しブログを留守にしていました。

実は、旅行に行っていたのです!

旅行記事はまた別で書くとして、今日は月刊Stella10・11月合併号の企画の告知をさせて頂きます!





★★月刊Stella 5周年記念企画★★

参加希望の方は、以下のいずれかの作品をご自身のブログにアップしてください。

9月27日訂正しました!

・「夜空」がテーマの小説作品
※作品タイトルに「夜空」を含む必要はありません

・「夜空」がテーマのイラスト・写真

※その他の創作作品につきましては、ご連絡下さい。(企画参加の場合「夜空」に関する作品であることは必須です)

※参加してくださる方は、参加作品と共に、記事内に次の「Stellaタグ」を張り付けて下さい。
20120907215857248_201604291510463fa.jpg

作品投稿後は、Stella専用コミュニティもしくはこのブログのコメント欄に、参加作品のURL、ブログ名、お名前を締め切りまでにご報告下さい!

締め切り:11月4日金曜日

発刊:11月6日日曜日


質問は、この記事のコメント欄及び、メッセージにて受け付けております!


ご参加お待ちしています(^^)/
関連記事
STELLA(WEB月刊誌)※開催中の関連記事

[edit]

企画のこと 

こんばんは。

書きたいときに記事を書いていると、一時的に更新が多くなったり、途絶えてしまったりします。

上手く分散させればよいのに>私


とにかく、記事を書きたいときはネタが沢山あるのに、そろそろ更新を……というときはネタが無いんです。


つまりネタが無かった。



小説は上げるものが無いし、絵もブログに載せるような絵は描いていなくって。

夏休みだけれど、どこかに旅行に行ったわけでも無いし……。

とりあえず今日はStellaのお話をします。

最近ずっと考えていたのは、Stellaの9・10月合併号で、何かやってみたいよ。ってこと

なんだか色々な所で書いているけれど、10月号で月刊Stellaが5周年を迎えるのです。(何回目だろうこれ。でも嬉しいんです)

それで、企画をやりたいです! と色々考えていたのですが。。。

ひと月前なので、そろそろ出さなければなりません。




例えば、考えていたのは

・同じタイトルで書く・描く

・序文だけそろえる

・テーマ曲を決めてそれぞれかく

・必ず入れるキーワードを指定する

・一つの絵から連想される話をそれぞれ

・皆既知の一つの話(例えば童話)を、参加者でパート分けして完成させる


などなど……

企画系は、結構沢山のブログで行われているので、新しいアイデアは全然浮かばない。

頭が凝り固まってますよ( 一一)



企画は発刊締め切りと切り離して、ある程度長期の企画にしてもいいかな、とも思ったりもしています。


次号参加できそうな方はどれくらいいますか??

出来れば人数把握もしたいです。

お手数ですが、教えて頂けると助かりますm(_ _)mm(_ _)m



関連記事
お知らせの関連記事

[edit]

表紙絵のはなし 

こんばんは。

まずはお知らせ

月刊Stella8・9月合併号を発刊致しました!!
http://monthlystella.blog.fc2.com/




コミュニティのほうでも書いたのですが、なんと次号で創刊5周年なんですよーーー!!!

皆さまの協力のお陰ですね!

本当に嬉しいです。ありがとうございます!!


せっかくなので、次号は何か企画をやってみようかとも考えていたり。

何か決まったらご連絡しますねー!



さて今日は、Stella発刊後恒例?の表紙についてのお話。

今号の表紙はこれでした。

Stella89月号表紙



文字を抜くとこんな感じ。

Stella89


タイトルは「秋の味覚集会」

妖精たちが、ひとりひとり一番と思う秋の食べ物をもって集まる集会ですよ。

一番遅れてきたのは、栗を持った彼のようですね。

どうやら遠方から来たようですよ。

あれで支えられているんでしょうかね……・

もしかしたら、途中まで取りに乗せてもらって、上空でパラシュートに切り替えたのかも知れませんね。

あ、このほうが自然かな。

みんなかなり気合を入れて運んでいるようです。

秋刀魚どうやって持ってきたんでしょうね…………

き、きっと、近くまで水が通ってて!…………あ、それだと海魚の秋刀魚は……ああっ


・・・・・・・・・・・。




どうしたんでしょうね(すっとぼけ)






今回はデジタルの恩恵を受けまくりました。

いや、デジタルすごいです。


まだ背景はごまかしているので、もっとしっかり描けるようになりたいです!!

嫌がって描かないと出来るようにならないので、頑張って描こうと思います(T_T)


次号の表紙絵お題も受け付けています(^^)/


最後におまけ漫画↓↓






女の子でも力持ちです
関連記事
絵あれこれの関連記事

[edit]

【貘の見た夢】3.医者 



一話【帽子の男
二話【アオイ

3.医者

 部屋の扉をノックしたのだから、中から人が出てくるのは当然と言えば当然だった。それでも、思わぬ出会いに身構えたアオイは、一歩下がって様子を伺う。
 見た目だけは重厚なその扉は、開錠の音とドアノブの音と、二回の金属音を鈍く響かせる。それから、扉はゆっくりと開く。開いた隙間から煙が漏れ出ているのを見て、アオイがぎょっとして小さく声を上げた。
 煙の正体はすぐにわかった。部屋から出てきた男が煙草を咥えていたからだ。長身の黒い髪の毛はぼさぼさで、ダークグレーの上下のスウェット姿が妙に似合っている。気怠そうに金縁の外枠にもたれる姿は、フォーマルな服装の帽子とは対照的で、ちぐはぐな雰囲気を醸し出していた。

「何か用かい? 帽子」
第一声はぶっきらぼうで、初対面のアオイでも機嫌が余り良くないことはすぐにわかった。いずれ屋敷の住人に会うのはわかっていたが、こんな出会い方じゃなくてもいいのにと思う。出直すべきではないかと帽子に目を向けるが、彼は気に留める素振りも見せない。
「よう、ヤブ医者。ちょうど前を通ったんだ。今からいいか?」
『ヤブ医者』というのは、アオイの知る限り悪口のはずだった。機嫌を案じるどころか、この場に不相応な返事が続き、アオイは思わず息を飲む。前に立つ帽子に、男は露骨に嫌な顔を向ける。当たり前だ。しかし、ヤブ医者と呼ばれたことには特に指摘はせず、右手に持っていた吸いかけの煙草を口元へ運んだ。
「ああ、今は仕事中でな」
「嘘だな。あんた、仕事中は煙草を吸わないだろう?」
「……急ぎの用事かい?」
鼻からゆっくりと白い煙を吐き出す。だいたい君はいつも急なんだ。そう言いながら、再び煙草をくわえた時、ようやくアオイと目が合った。それまでアオイの存在に気が付いていなかったようで、驚いたのか動きが止まる。男の視線が頭からつま先まで、無遠慮にゆっくりと這った。そして、口から煙を吐きながら、ああなるほど、と呟いた。
「やっと目覚めたってことかね」

診察を頼みたいと言う帽子の言葉に、医者の男は余り気乗りしないようだった。渋っている男に、帽子が迫る。
「どうせ何にもしていなかったんだろ? 出来れば早いほうが良いんだけど」
「することが無い訳じゃない。誰かさんが担当している瓶が、なかなか提出されなくてね。作業が進まない」
「それは謝るよ。さっきゼロに戻ったばっかりなんだ。もう少し待ってくれ」
「頼むよ、全く」

「さて、調剤か。ここじゃ無理だな。診察室へ先に行っててくれるかい? 僕もすぐに行くよ」
鍵はこれで。そう言って、帽子に渡したキーケースには、大小様々な鍵が束になっていた。受け取りながら、帽子は眉根をひそめる。
「どれだよ」
「その中のどれかだ」
じゃあ準備をしてくる。言って、呆れる帽子を余所に、医者の男は部屋の中へ消える。金属音が二回鳴る。
残された帽子は、アオイの方へ向き直った。
「ごめんな、案内は後だ。調剤はなるべく早いほうがいい」
一刻も早く。帽子が小さく呟いたのを、アオイは見逃さなかった。瞬間に見せた表情は、どこか焦っているようにも見えた。私の記憶が無いところで何かが起きていた……? 推理するための記憶すら持たないことに、もどかしさを感じる。

「ここだよアオイ」
声がかけられて、現実に戻される。診察室だという部屋は角部屋で、他の部屋よりもかなり大きな作りをしているようだった。扉は他の部屋と同じものだったが、何度も出入りするためかドアノブは変色していた。
 ガチャガチャと鍵を探している帽子の背に、そういえば、と問いかける。
「何の診察?」
「アオイは長い間眠っていたからね、一応診てもらおう。……よし、開いた」
「わ……!」

 帽子が電灯をつけて、部屋の全貌が露わになる。それは、診察室というよりは、実験室のように見えた。
 黒い革張りの椅子が向き合うように置いてあるのは、診察室的と言えるだろう。事務机にもいくつかのガラス容器と、それから小さな箱が載っていた。
 正面の窓はカーテンが閉まっておらず、数本の大木が落ちていく陽に照らされているのが見える。診察室の部屋の右奥は、カーテンで仕切られていて、見ることが出来ないようになっていた。
 扉側と左の壁との二つの壁には棚が置いてある。天井まで届くそれらの棚には、瓶や試験管、フラスコやらのガラス容器の類が無秩序に並んでいた。そのうちのいくつかは濁っていたり、液体が入っていたが、残りはすべて透明で空に見えた。
 
 二つ目の棚を覗き込んでいるとき、医者の男はようやくやってきた。
 アオイは慌てて、棚から離れて医者と向き合う。
「遅くなった、すまない」
着替えてきたようで、もうスウェット姿ではなく、代わりに白衣のようなものを着ている。両手に持っていた瓶を帽子に預けて、医者の男は話し始めた。

「自己紹介が遅れたね、すまない。僕はここで医者をやっている。そうだな、この男が『帽子』なら、僕のことは『医者』と呼んでくれればいい」
「い、医者? ここの人たちは名前は無いんですか?」
「ここで医者をしているのは僕しかいないからね。でもまあ、名前が知りたいのならそのうちわかるだろうね」
一人しかいなければ職業名で呼ぶのは、ここの常識なのだろうか。アオイは悶々と考えるが、医者の自己紹介はすぐに切られてしまう。

「いやしかし、目覚めて良かったね。帽子が連れてきた時はどうしようかと思ったが」
「そんなに大変だったんですか……?」

「まあ、それなりさ。君の名前は?」
「『アオイ』です。今日からですけど」
「アオイ君か。帽子が考えたのかい?」
そう、彼が。言って、医者と共に後ろにいた帽子のほうを向くと、彼はばつが悪そうに目をそらした。
 アオイはきょとんとしたが、医者は面白いことを聞いたと口を開けて笑った。
「珍しいこともあるもんだ! 良い名前じゃないか」
笑われた帽子は、面白くなさそうに、瓶を持ってカーテンの向こうへ消えた。


「さて、元気そうで良かった。ちょっと待っていてくれ、薬を用意する」
医者が踵を返すので、アオイは慌てて呼びとめる。
「診察しないんですか?」
「うん? ああ、もう診察は済んだよ」
「はい?」
「僕は患者の外見を見るだけで、容態がわかるからね」
医者の言っていることが呑み込めずに混乱していると、戻ってきていた帽子が茶々を入れた。
「本当かどうか、わからないぞ。これだからヤブ医者は」
「帽子、余計なことを言うんじゃない」
「どうやって診察を……?」
「診察の方法はいつか教えよう。今は詳しく説明するのは難しいからね。ヒントは『音』だ」
音? そうアオイが問い返すが、医者はそれ以上の追及に答えなかった。
 

「それじゃあ、アオイ君。君の薬だが……」
言いながら、医者は一度カーテンの向こうへ消えた。それからすぐに、何か箱のようなものを持って出てくる。
掌に載ったそれはオルゴールに見えて、アオイは自分の目を疑う。何事かと医者を見ると、彼は一気に話し始めた。

「このオルゴールを聴いてくれたまえ。最初の一週間は一日三回だ。朝起きた時と、寝る前と、その間に一度。聴くときは必ず三回巻いて。多くても少なくてもいけない。二週間目は寝る前だけ。これも三回巻いて、多くても少なくてもいけないよ。音が聴こえなくなるまで使ってくれたまえ。大体15日で聴こえなくなるはずだ。それまで必ず聴くこと。わかったね?」

これだけのことを一息で言うと、医者は黄色の箱にしまって、アオイに差し出した。「一応箱にも書いておいたから」
「……わかりました」
両手に収まるほどの小さな箱を受け取る。側面には確かに、医者が言った通りのことが書いてあるようだった。
「音……、か」
書き殴られた文字を眺めて、アオイは『音』の治療について考える。
当然のように良い考えは浮かばず、ため息を吐いたところで、医者の言葉が割り込んだ。
「じゃあ、後は君しだいだ。何かあったら、僕のところに来るといい」
少しは力になるだろう。そう言うと、医者は白衣を脱ぎながら足早に出て行く。

「俺たちも戻ろうか。必要なところだけ、案内をするよ」
「ありがとう。ねえ、音ってなんだろう」
「……時が来たら教えてくれるさ」
やっぱり教えてくれないのか。唸りながら、アオイは箱とにらめっこを始める。処方箋を何度も読んだ後、奇妙な処方箋の右下に、何故か小さな鳥が描かれているのに気が付いた。
これ、なんだろう。
 新たに考えを巡らせたとき、後ろから声がかかった。
「お腹空いたんじゃない? 部屋に戻る前に、何か食べようか」
みると、帽子はもう扉の所にいて、電気を消す準備をしてアオイを待っている。
 箱とのにらめっこは一時休戦にして、アオイは帽子の後を追った。
 
***

「一、二、三……」

 つまんでいた小さなハンドルを離すと、シリンダーがゆっくりと動き始めた。ピンが櫛歯を弾き、音が鳴り始める。
 オルゴール特有の優しい音色が小さな部屋に響く。あてがわれた部屋の寝台に座って、アオイはその曲を聴いていた。曲はどこか懐かしいような気もしたが、実際馴染みの曲だったのかは知りようが無かった。聴いて、何かを思い出すわけでも無い。
 ただ、薬であるということも忘れ、アオイは目をつぶってその曲に聴き入っていた。
-- 続きを読む --
関連記事
獏の見た夢の関連記事

カテゴリ: 獏の見た夢

テーマ: 自作連載小説 - ジャンル: 小説・文学

[edit]

ドロップダウン リンク

Twitter

FC2プロフ

バナー

最新コメント

最新記事

カレンダー

カテゴリ

ボタン

月別アーカイブ

blogram

ブロとも一覧